2023年度 運輸安全マネジメント

株式会社熊本観光バス 2023年4月1日

■輸送の安全に関する基本方針

株式会社熊本観光バスは、輸送の安全確保が自動車運送事業者の社会的使命と深く認識し、全社員に輸送の安全が最も重要であるという意識の徹底を図り、安全マネジメント体制の維持、継続的な改善に努める為、次のとおり基本方針を定めます。
  • 1.社長は安全の確保が事業経営の根幹である事を深く認識し、社内において輸送の安全確保に主導的な役割を果たします。
  • 2.運輸安全マネジメントを確実に実施し、安全対策を常に見直すことにより、及び全社員が一丸となって業務を遂行することにより、絶えず輸送の向上に努めてまいります。
  • 3.輸送の安全に関する情報について、積極的に公表します。

■輸送の安全に関する重点施策

安全方針に基づき、次の項目を踏まえた取り組みを重点施策とします。
  • 1.輸送の安全が最も重要であるという意識を徹底し、関係法令及び安全を管理する規定に定められた事項を遵守すること。
  • 2.輸送の安全に関する費用の支出及び投資を、積極的にかつ効率的に行う様に務めること。
  • 3.輸送の安全に関する内部監査を行い、必要な是正処置又は予防処置を講ずること。
  • 4.輸送の安全に関する情報の連絡体制を確立し、社内において必要な情報を伝達共有すること。
  • 5.輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し、これらを的確に実施すること。

■輸送の安全に関する目標及び目標の達成状況

基本方針に基づき、達成すべき成果として、2023年度の目標を次の通り定め、具体的な行動を講じてまいります。

2022年度は当初目標を達成しましたが、自損事故が1件発生しました。
本年度も引き続き同目標にて輸送の安全に努め、重点取組に新たな項目を加えます。

●安全運行方針「人命の尊重を最優先し、常に安全の達成に努めます」
●会社方針に準じた目標「交通事故0 交通違反0 車両故障0 を目指します」
重点取組事項:基本動作の徹底と後退時の安全確認

【事故及び交通違反の件数】

目標及び実績 重大事故 人身事故 物損事故(後退時の事故) 交通違反
2023年度目標 0 0 0(0) 0
2022年度実績 0 0 0(0) 0
2021年度実績 0 0 0(0) 0
2020年度実績 0 0 1(1) 0

※重大事故~自動車事故報告規則第2条に規定する事故(国土交通省に報告が必要な事故)
※人身事故、物損事故は有責事故の統計

■輸送の安全に関する計画

1.乗務員教育計画
全乗務員に年間教育計画に基づいて教育を実施しています

2023年度年間教育計画表

実施月 教育項目 教育内容
4月 バスを運転するときの心構え (1)バス事業の公共性と重要性
(2)バス事故の社会的影響
(3)安全運行の心構え
5月 バスの運行の安全、乗客の安全を確保するために遵守すべきこと (1)バス運行に係る法令
(2)義務を果たさない場合の影響の把握
6月 バスの構造上の特性 (1)バスの特性に合わせた運転
(2)多様化する車両に合わせた運転
6月 過労運転防止のための改善基準告示を正しく理解する。 (1)改善基準告示の目的
(2)拘束時間
(3)休息期間と休日
(4)運転時間
7月 乗車中の乗客の安全を確保するために留意すべき事項 (1)「急」の付く運転はしない
(2)カーブでの追越しはしない
(3)安全な速度と十分な車間距離を保つ
(4)乗客の状況を確認する
(5)シートベルト着用の徹底を図る
(6)走行中の運転への集中
8月 乗客が乗降するときの安全を確保するために留意すべき事項 (1)乗降時の乗客の安全確保
(2)高齢者・障害者などの乗降時の安全の確保
8月 バス乗務員のための接客4つの心得 (1)お客様に選ばれる努力をする
(2)接客の基本を身につける
(3)正しい言葉遣いを身につける
(4)おもてなしの心を養おう
9月 運行路線・経路における道路及び交通の状況 (1)運行路線・経路における道路・交通情報の把握
(2)情報に基づく安全運行のための留意点
10月 危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法 (1)危険予測運転の必要性
(2)危険予測のポイント
(3)危険予知訓練
(4)指差呼称及び安全呼称
(5)緊急時における適切な対応
11月 運転者の運転適性に応じた安全運転 (1)適性診断の必要性
(2)適性診断結果の活用方法
12月 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因とこれらへの対処方法 (1)交通事故の生理的・心理的要因
(2)過労運転防止のための留意点
(3)飲酒や薬物の影響による危険運転防止のための留意点
(4)ヒューマンエラーを防ぐために
1月 健康管理の重要性 (1)健康起因の事故と健康管理の必要性
(2)健康管理のポイント
2月 安全性の向上を図るための装置を備えるバスの適切な運転方法 (1)安全性の向上を図るための装置に係る事故の事例
(2)運転支援装置の性能および留意点
2月 改善基準告示の応用 (1)分割休息の特例
(2)2人乗務の特例
(3)隔日勤務の特例
(4)フェリー利用の特例
3月 ドライブレコーダーの記録を活用したヒヤリ・ハット体験等の自社内での共有 ドライブレコーダーの記録を活用したヒヤリ・ハット体験等の自社内での共有
年間3~4回 ドライブレコーダーの記録を利用した運転者の運転特性に応じた安全運転(個別対応) ドライブレコーダーの記録により加速装置、制動装置及びかじ取装置の急な操作の有無並びに車間距離の保持その他の法令の遵守状況等を確認する。
適宜 デジタルタコグラフの記録を活用した安全運行チェック(個別対応) デジタルタコグラフの記録によりスピード、エンジン回転数、走行時間、アイドリング時間などのデータをもとに安全指導を行う

2.社内外研修計画

  • 1.安全運転講習会(8月)~日野自動車指導員による車両特性、日常点検、最新機能などの研修
  • 2.救急救命講習(12月)~人工呼吸及びAEDの操作方法研修
  • 3..消防訓練・バスジャック対応訓練(12月)
  • 4.チェーン装着訓練(1月)

3.運行管理者教育

  • 1.運行管理者は法令ににより定められた2年に1度の運行管理者講習を受講しております。
  • 2.法令遵守の運行徹底の為、すべての運転士に運行管理者基礎講習を受講させております。
    (全運転士5名:基礎講習修了証を保有、うち1名:運行管理者資格者証保有)

4.2年に1度、全運転士の「運転記録証明書」を申請し、交通違反点数を確認し。乗務員教育や事故防止に活用しています。

5.すべての車両に「4カメラ常時記録ドライブレコーダー一体型デジタルタコグラフ」を導入しております。
ほぼリアルタイムで運行状況を把握することができ、ドライブレコーダーの映像も取得できます。

6.すべての運転士を対象に、定期的にヒヤリハットの情報の聞き取りを行っています。情報を基に
ドライブレコーダーで映像を取得し、安全教育の場で情報共有を行っております。

7.すべての運転士を対象に、健康起因による事故防止の為、脳ドッグ(MRI/MRA検査)、心臓ドッグ(マルチスライスCT検査)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査を毎年行い、健康状態の把握に努めています。

8.2023年2月、無事故・無違反運転者表彰制度を新設しました。1年間と5年連続の表彰制度を併設し、運転士の安全運行を正しく評価し、さらなる交通安全の意識向上につなげて参ります。

9.2022年12月19日、「貸切バス事業者安全性評価認定制度」にて、「二ツ星」に認定されました。
今後も社員一丸となり、安全・安心に対する取り組みを更にステップアップさせてまいります。

■輸送の安全のために講じた措置及び講じようとする措置

1.輸送の安全のために講じた措置

2022年度 項目 実績
車両 新規の車両・装備の導入はありませんでした 0千円
安全講習 NASVA運輸安全マネジメントセミナー 21千円
乗務員教育 安全講習システム費 143千円
運行管理 運行管理システム費 289千円
運行管理 デジタルタコグラフ通信費 249千円
運行管理 繁忙期IP無線レンタル 66千円
健康管理 健康診断 95千円
健康管理 心臓ドッグ(マルチスライスCT検査) 189千円
健康管理 脳ドッグ(NRI/MRA検査) 119千円
健康管理 睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査 25千円
健康管理 インフルエンザ予防接種 18千円
感染症対策 光触媒抗ウイルスコーティング施工 370千円
その他 AED購入 980千円

2.輸送の安全のために講じようとする措置

2023年度 項目 実績
安全講習 運輸安全マネジメントセミナー 20千円
安全講習 適性診断(一般) 20千円
乗務員教育 安全講習システム費 200千円
運行管理 運行管理システム費 300千円
運行管理 デジタルタコグラフ通信費 250千円
運行管理 繁忙期IP無線レンタル 100千円
健康管理 健康診断 100千円
健康管理 心臓ドッグ(マルチスライスCT検査) 200千円
健康管理 脳ドッグ(NRI/MRA検査) 150千円
健康管理 睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査 30千円
健康管理 インフルエンザ予防接種 20千円
感染症対策 光触媒コーティング施工 400千円

3.内部監査の実施
計画:毎年3月に実施。重大事故等発生の場合は必要に応じ複数回実施し、是正措置を講じます。
監査員:社外取締役

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